旅日記

【#004】福井県越前市の旅!和紙の里にある神社の社殿がすごかった!

2022年4月13日

 

タマヨリ姫
おはたまー!竜宮姉妹の妹の方、タマヨリ姫だよー!
おはたま。竜宮姉妹の姉の方、トヨタマ姫よ。
トヨタマ姫

先日、4月6日に福井県越前市へ行ってきました!

前々回は福井県の越前町と南越前町を訪れましたが、今回はその間にある越前市。

越前市と一口にいっても東西に広いところで、今回はその東部、かつて今立町だった地域を巡ってみました!

この辺りは越前市の中心である武生とはまた違った伝説や産業があるとのことで、とっても楽しみですね!

タマヨリ姫
それでは早速行ってみよー!

 

福井県越前市へ!

まずは武生駅へ

今回は18きっぷ四回目。前々回と全く同じ乗り継ぎで武生駅を目指します!

敦賀駅から北側は二年後に北陸新幹線の延伸により第三セクターになり、18きっぷが使えなくなってしまうので今の内になるべく訪れておく作戦です!

タマヨリ姫
最近福井県むっちゃ訪れまくり!
それもあと二年だから今の内に巡っておくのよ。
トヨタマ姫

 

前々回と同様、武生駅に9:19に到着!

前々回はバスに乗りましたが、今回目指すところはバスが良い時間に走っていないので別の手段を利用します。

 

それがこちら、レンタサイクルです!

駅に隣接するセンチュリープラザ内の観光案内所で自転車を借りることができます。

ただ、8時間で1000円(4時間で500円)とかなり高めの値段設定。

とはいえバスに乗ったとしても往復でそれくらいするので、どちらにせよそれくらいかかることになります。

タマヨリ姫
今回はチャリで!
安全には気を付けるのよ。
トヨタマ姫

 

継体天皇ゆかり、粟田部町の「岡太神社」へ

自転車に乗って東へ。まずは日野川を渡ります。

大阪では桜は散り始めていましたがこちらでは丁度満開を迎えたところ。

川沿いの桜並木がきれいですね!

タマヨリ姫
風が気持ちいい!

 

ひたすら東へ自転車をこいでいくと小さな丘が見えてきます。

左側の最も高いところが南三里山。写真では見えませんがこの奥に行司岳があります。

行司岳の南麓に一つ目の目的地があるのでそこを目指していきます!

 

この丘をぐるっと回り込み、粟田部町(あわたべちょう)というところに一つ目の目的地「岡太(おかふと)神社」があります!

武生駅からは自転車でだいたい30分強で着くことができました!

タマヨリ姫
朱塗りの鳥居がむっちゃきれい!

 

鳥居をくぐって参拝!

タマヨリ姫
今日も良い旅になりますように!

この辺りは「継体天皇」ゆかりの地。

継体天皇とは第26代天皇です。前代の武烈天皇が跡継ぎを残さずに崩御したため、この地に住んでいた傍系の「男大迹王(おほどのおおきみ)」が呼び寄せられ、継体天皇として即位しました。

この神社は、男大迹王(後の継体天皇)がまだこの地に住んでいた頃、水害を憂いて治水を行い、この地に「建角身命(たけつぬみのみこと)」「国狭槌尊(くにさづちのみこと)」「大己貴命(おおなむちのみこと)」の三柱の神を祀ったのが創建と伝えられています。

タマヨリ姫
へー、この地に住んでた人が天皇として即位したんだ!
あくまで伝説だけれど、古くから根強く伝えられていたみたいね。
トヨタマ姫

 

この神社の社殿配置はちょっと変わっています。

拝殿の後ろの高台に鳥居があって、その先に神社の建物があるのですが、実はこの建物、この神社の本殿なのです!

つまり拝殿から離れたところに、まるで一つの独立した神社のような形で本殿が建っているのです!

タマヨリ姫
あれ、この神社の本殿はどこー?
後ろの高台のところにある建物がそうよ。ちょっと変わってるわね。
トヨタマ姫

 

岡太神社(粟田部町)の地図

 

岡太神社の東側に隣接して「花筐(かきょう)公園」というのがあります。

ここは花見の名所とされていて、訪れたときはちょうど桜が満開を迎えたところでした!

タマヨリ姫
むっちゃきれい!

実はこの「花筐」の名も継体天皇に関係があるのです!

室町時代に世阿弥が作った能「花筐(はながたみ)」に因むもので、そのあらすじは次の通り。

花筐(あらすじ)

昔、越前国に住んでいた男大迹王(後の継体天皇)が皇位を継ぐため畿内へ向かったが、王が寵愛していた照日の前という女性には文と花筐(花籠)が届けられ、彼女は悲嘆に暮れた。

その後、即位した継体天皇が紅葉狩りに出かけたとき、天皇の行列を乱す狂女と遭遇。官人に花筐を打ち落とされた狂女がその由来を語り、天皇はその狂女が照日の前であると気付いたのであった。

1895年に岡太神社近くで山崩れが発生し、その復興の際に公園として整備されたのがこの花筐公園だそうです。

タマヨリ姫
この地の伝説が能の演目になったんだー!
そうね。そして今では公園の名前として親しまれているようね。
トヨタマ姫

 

この地は男大迹王=継体天皇がとても親しまれているようで、彼に因んだゆるキャラ「おおとのん」も誕生しています!

タマヨリ姫
日本書紀とかに出てくる人物がゆるキャラになっちゃった!

 

お昼ごはん!

お昼ごはんは岡太神社の南にある「森六」さんで「越前おろしそば」をいただきました!

越前おろしそばは福井県の嶺北地方で食べられている蕎麦で、強力粉を加えた太い蕎麦と薬味に大根おろしを付けるのが特徴。

強力粉を加えているため蕎麦は弾力があって噛み応えのあるもの。

そして大根おろしは辛みが強く鼻にツンときます!

つゆはつけ汁にする場合と最初からかけてある場合がありますが、「森六」さんでは最初からつゆがかかっていました。

タマヨリ姫
からーい!けどむっちゃ美味い!
この辛みがなかなか癖になるわね。
トヨタマ姫

 

「森六」さんの地図

 

越前和紙について

次の目的地へ行く前に「越前和紙」についてちょっと触れておきましょう。

越前和紙とは、この辺りを流れる岡本川に沿った地域で生産されている和紙で、具体的には主に大滝町・岩本町・不老町・新在家町・定友町で生産されています。

越前和紙のはじまりははっきりしないもののかなり古くから生産されていたようで、室町時代には和紙の組合が設けられていたといい、江戸時代以降はふすまの紙は大半がこの越前和紙だったそうです。

現在も越前和紙は和紙の生産量としては全国一で、品質の高さも定評があります。

タマヨリ姫
この前訪れた兵庫県多可町も和紙の産地だったけどここもそうなんだ!

兵庫県多可町は和紙生産の起源でしたが、そこから全国各地に和紙生産の技術が伝わり、その中でもここは特に一大産業として発展したようです。

現在も人間国宝に認定されている人物もおり、和紙生産の伝統技術が脈々と伝えられているのです!

兵庫県多可町から始まった和紙生産がここに伝わって花開いたことになるわね。
トヨタマ姫

 

新在家町の辺りではこの越前和紙についての施設が充実しており、江戸時代の紙漉き家屋を移築した「卯立の工芸館」や、越前和紙について総合的に取り扱った「紙の文化博物館」などがあります。

これらに立ち寄って越前和紙について色々と学びたかったところですが、今回はそこまでの時間が無かったので泣く泣くスルーすることに…。

タマヨリ姫
行きたかったー!残念!
また機会があったらね。
トヨタマ姫

 

卯立の工芸館の地図

 

紙の文化博物館の地図

 

社殿がすごい、大滝町の「大瀧・岡太神社」へ

紙の文化博物館などを泣く泣くスルーして次の目的地へ向かいます。

途中、いい感じに雰囲気のある町並みがありました!

タマヨリ姫
桜の花が良いアクセント!

 

谷奥の方へ進むと大滝町というところがあり、ここに二つ目の目的地「大瀧神社・岡太神社」があります!

ここは大瀧神社と岡太神社という二つの神社が一緒に祀られています。

こちらも入口の朱塗りの鳥居が美しいですね!

タマヨリ姫
あれ、岡太神社ってさっきの神社と同じ名前だね!
そうね。でも全く違う信仰の神社なのよ。
トヨタマ姫

 

鳥居をくぐった様子。境内はとても広々としていて、杉の木があちこちにそびえ立ち、とても気持ちのいい空間です!

タマヨリ姫
むっちゃ気持ちいいところだね!

ただTwitterのフォロワーさんのお話では夏場は蚊が多くて大変だったそうです。

 

石段の上に神門が建っていて、通路の奥に社殿が見えますね。

ここをくぐってみると…。

 

どうです、この社殿!とても複雑な形状で、他ではなかなか無いような迫力ある建物です!

タマヨリ姫
うわー、何かむっちゃすごい建物!

手前の拝殿、後ろの本殿ともに天保十四年(1843年)に建立されたもの。貴重な建築としていずれも国指定重要文化財となっています!

 

ちゃんとお参りしたら社殿をじっくり見てみましょう。

よく見ると社殿のあちこちに細かな彫刻が全体的に施されています!

これほど細かく、かつ大規模な彫刻を刻むのはさぞや大変な作業だったことでしょう。

 

本殿の裏側もご覧のように彫刻がびっしり!

このように、あまり見る人の多くないところにまで細かい装飾が施されているのです!

社殿の構造の複雑さ、そして緻密かつ大規模な彫刻。まさに江戸時代後期の粋を極めた見事な建築と言えることでしょう!

タマヨリ姫
江戸時代の大工さんすごい!
とても丁寧な仕事ぶりがうかがわれるわね。
トヨタマ姫

さて、この神社の由緒について。

まず「大瀧神社」は、養老三年(719年)にこの地を訪れた泰澄(白山を開いた僧)が、「国常立尊(くにとこたちのみこと)」「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」を御祭神として祀ったのが創建と伝えられています。

タマヨリ姫
へー、お坊さんが神社を建てたんだ!
かつては神社とお寺が一体となって祀られていたようね。
トヨタマ姫

続いて「岡太神社」。こちらはさっきの越前和紙と非常に深い関係があります。

昔、岡本川の上流に美しい姫が現れて紙の漉き方を村人に教えたといい、これが越前和紙の起源だと言われています。

そして、後に村人はこの姫を「川上御前」と呼び、「紙祖神(しそじん)」つまり和紙の神様として祀ったのが岡太神社の創建と伝えられています。

タマヨリ姫
和紙の神様を祀ってるんだ!珍しい!
産業と伝説、信仰が一体となっている点でも興味深いところね。
トヨタマ姫

 

大瀧神社・岡太神社(大滝町)の地図

 

大瀧神社・岡太神社の奥の院へ

上に記した大瀧神社・岡太神社は「里宮」にあたり、実は背後の「大徳山」という山の上に「奥の院」があるのです!

せっかくなので今回はこの奥の院にも参拝しちゃいましょう!

奥の院のある大徳山へは里宮の境内東側から登ることができます。

 

麓から奥の院へは1kmほど。

しばらく登っていくと本格的な山道となってきます!

タマヨリ姫
ふええ、山登り大変だー!
まだ登り始めたばかりよ。頑張りなさい。
トヨタマ姫

 

さらにぐんぐん登っていくと奥の院の鳥居が建っています。

タマヨリ姫
鳥居があるってことはここがゴール!?
残念、ここはまだ途中。奥の院はまだまだ先よ。
トヨタマ姫

 

ゼンマイ桜

途中の分かれ道で、奥の院と反対側の道に綺麗な桜の木がありました。せっかくなので見ていきましょう!

この桜はゼンマイ桜と呼ばれているヤマザクラで、福井県の天然記念物に指定されています。

その名の由来はゼンマイの芽が出る頃に花が咲くのでそう呼ばれてるとか。

タマヨリ姫
むっちゃきれい!

ただし、このゼンマイ桜の周辺は道が崩れて荒れ地となっており、下手すれば崖下へ滑り落ちてしまう危険性もあります。

見学の際はくれぐれも足元にお気を付けください!

桜に見とれて足を滑らせないようにね。
トヨタマ姫

 

このゼンマイ桜の近くで驚くべき出会いがありました!

なんと野生のニホンカモシカがいたのです!

タマヨリ姫
野生のカモシカさん、初めて見た!
神様の使いのような風格があるわね。
トヨタマ姫

実はカモシカの存在に気付かず、5mほど手前で鉢合わせしたところでようやく気付きました。

慌ててカメラを構えたのですがシャッターを切る前に崖下へ逃げ込んでしまいました。

上の写真はその後に遠くから望遠で撮ったもの。

もっと早めに気付いていればもっとカッコいい写真が撮れたのに、などとほんのちょっと悔やむのでした。

 

ちなみにこの山はカモシカだけでなく熊など危険な動物も多く生息しているそうです。

訪問時はまだ熊が活発な時期ではありませんでしたが、夏から秋にかけては目撃情報も多いらしく、かなり危ないそうです。

この記事をご覧になってる皆さん、もしここを訪れる際は熊よけの鈴を装備するなど万全の体制を整えてくださいね!

タマヨリ姫
出会ったのが熊さんじゃなかったのは助かったかも…!?

 

道を戻って再び山を登っていくとようやく奥の院が見えてきました!

寄り道した時間を差し引くと、麓からは20分といったところでしょうか。

タマヨリ姫
ようやく着いたー!

 

広い空間に拝殿が建ち、その奥の石段上に本殿が建っています。

タマヨリ姫
左右の大きな杉の木も相まって厳かな雰囲気!

 

石段の正面奥に建つのは「大瀧神社」の奥の院本殿!

江戸時代中期の建物で越前市の指定文化財となっているようです。

ここまで木材などを運んでくるのは大変だったんじゃないかしら。
トヨタマ姫

 

そしてその右側に隣接して「岡太神社」の奥の院本殿が建っています!

奥の院ではこのように大瀧神社と岡太神社は別々の社殿で祀られているのです!

こちらの社殿は大瀧神社のものよりさらに古く、江戸時代前期の建物。こちらも越前市の指定文化財となっています。

タマヨリ姫
紙の神様を祀ってるんだったよね!
その通りよ。
トヨタマ姫

 

奥の院の近くには「ひじり堂の跡」なるところがあり、今は物置小屋のような建物が建っています。

恐らく神仏混淆だった時代にこちらに「ひじり堂」という仏堂があったのでしょう。

 

この建物には天狗のお面が掛けられていました。

タマヨリ姫
こんなところに天狗さんが!
ここが修験道の行場だった名残じゃないかしら。
トヨタマ姫

 

大瀧神社・岡太神社の奥の院の地図

 

西樫尾町の「荒樫神社」へ

山を下りて道を戻ります。

粟田部町へ戻り、そのさらに一つ西側に西樫尾町というところがあります。

ここにある「荒樫(あらかし)神社」が次の目的地!

 

鳥居をくぐって参道を進むと広い境内。この奥に社殿が建っています!

タマヨリ姫
杉の木が厳かな感じ!

 

拝殿には鉄パイプが組まれています。冬の間はここに雪除けの幕を取り付けるのでしょう。

御祭神は「応神天皇」。由緒ははっきりしないものの、男大迹王(後の継体天皇)がここで暮らしていたときに神を祀ったのが創建とも伝えられています!

タマヨリ姫
この神社も継体天皇なんだ!
この辺りでとても親しまれていることがわかるわね。
トヨタマ姫

 

後ろの本殿は雪除けのために壁ですっぽりと覆われています。

本殿内には二体の仏像(十一面観音立像)が祀られているそうで、平安時代後期~末期にかけて造られたと推測され、越前市の有形文化財に指定されています!

他に鎌倉時代末ごろに造られたと推測される泰澄の像も伝わっており、こちらも同じく越前市の有形文化財!

タマヨリ姫
へー、神社の本殿に仏像が祀られてるんだ!
こちらの神社も古くから神仏混淆だったようね。
トヨタマ姫

 

荒樫神社の地図

 

晩ごはん&帰路

今回の目的はこれで全て達成したので武生へと戻ります!

武生へ着いたときは16時頃。電車まで時間があるのでここで早めの晩ごはんにしちゃいましょう!

 

晩ごはんは武生駅の少し南にある「御清水庵」さんでおろしそばをいただきました!

越前市でも特に有名なお蕎麦のお店で、とっても美味しい越前おろしそばを駅近で味わうことができます!

今日は蕎麦づくしの一日ね。
トヨタマ姫

この日は自転車をこいだり山へ登ったりと体力を使ったのでお腹ペコペコ。

消費したカロリーを補給するために天ぷらとおにぎりも追加で頼んじゃいました!

タマヨリ姫
天ぷらむっちゃボリュームある!しかも美味い!

 

御清水庵さんの地図

 

ごはんを食べたら自転車を返却し、電車で大阪へと帰ります。

やはり電車の本数が少ないですが、敦賀駅に着いてしまえば新快速で乗り換えなしで大阪へ帰れるので楽々です!

タマヨリ姫
高槻に着いたと思ったら滋賀県の高月だった!
前も同じ勘違いしてたわね。
トヨタマ姫

 

まとめ

前々回に続いての福井県の旅。三セク化で18きっぷが使えなくなる前に巡り尽くしておきたいと思って、この春は福井県へ二回も訪れました!

国の重要文化財に指定されている大瀧神社・岡太神社はかねてより是非とも訪れたいと思っていたので、今回参拝できたのはとても嬉しかったです!

ただ、レンタサイクルがもうちょっとお手頃だったらなぁと思ったりも。

とはいえ無いよりはマシ!今回もとってもいい旅でした!

タマヨリ姫
今回は神社も桜もグルメもむっちゃ良かったー!
とても充実した旅だったわね。
トヨタマ姫

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